ニホンオオカミの絶滅理由 謎の生態と意外な特徴大きさから信仰が深まったワケ

あなたはニホンオオカミをご存知でしょうか?

現在、ここ日本での生息は確認されていない動物で、過去に絶滅してしまったといわれている日本古来のオオカミです。

あまり知られていなことですが、かつてニホンオオカミは日本列島の生態系のトップに君臨していました。

クマさんではないんですね。

謎がいっぱいのニホンオオカミに迫ります。

ニホンオオカミは動物界のリーダーで神様だった

ニホンオオカミは1905年の1月23日に日本列島から完全に姿を消しました。

これは猟師の石黒平次郎が、奈良県東吉野村の地元猟師からニホンオオカミの死体を買い取った記述が残されていて、それが最後の生息情報とされています。

 

ニホンオオカミは脊椎動物亜門哺乳類綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属し、絶滅種です。

 

環境省のレッドリストでは、過去50年間生存確認の取れない動物は絶滅したという定義なんだそうです。

体長95 – 114センチメートル、尾長約30センチメートル、肩高約55センチメートル、体重推定15キログラムほどで、現在の中型犬ほどの大きさです。

一般的なイメージのオオカミと比較してだいぶ小さめなオオカミです。

 

昔、学研の本でも取り上げられていて、私はニホンオオカミを題材にした漫画のことを思い出しました。

毎号、絶滅してしまった動物たちを取り上げていた連載漫画だったのですが、当時私は少年でしたけれども、人間の罪深さに心を痛めたものです。

 

ニホンオオカミは、日本の生態系のトップでした。

つまり全ての動植物たちの一番上に立つ捕食者だったんですね。

普通はクマを思い浮かべると思いますが、トップはニホンオオカミなんです。

 

人間界では、生態系のトップに君臨する動物を神様として崇める奉ることが多く、例えばエジブトならばライオン、南米はコンドル、そして日本ではニホンオオカミが神様でした。

 

東京都青梅市にある武蔵御嶽神社では、ニホンオオカミを大口真神という神様として奉り、古来より信仰しています。

もののけ姫でも大きな白いオオカミが犬神様という扱いで登場してましたよね。

 

ヤマトタケル伝説でも白い狼が登場します。

神話や伝記などにもたびたび登場するニホンオオカミですが、やはりイヌ科とあって昔から人間たちとの間になにか特別な関係があったと考えるのが自然でしょう。

 

 

そんな彼らが絶滅してしまったのは、人間の開発による生息域の減少と、宗教的な観点でのオオカミの頭蓋骨狙いの捕獲、駆除、そして海外から来た伝染病などと言われています。

 

現在でもたまに生存説が浮上したりするニホンオオカミですが、デマが多いです。

 

でも神様になるぐらいの獣です。

どこかでひっそりと生きていても不思議ではありませんよね。

 

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