嫁用に買った味のあるシマノリール「セドナC3000HG」のインプレ

シマノのリール「セドナC3000HG」を購入しました。

南伊豆に行ってついでに釣りしたことがキッカケで、奥さんが「今度は食べて美味しい大きな魚が釣りたい」と騒ぎ出したので私と同じ9ftのルアーロッドを購入することになり、それに合わせて3000番代のリールが必要になったことがリール購入の理由です。

相変わらずシマノのエントリーリールは素晴らしい出来なのでご紹介します。

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Contents

サハラ?エアノス?セドナって何?

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セドナはシマノが2015年にリリースしたエアノスよりもひとクラス上のリールです。それでも実勢価格5,000円前後のとても買い求めやすいリールです。私はC3000HGを買いました。

シマノ セドナC3000HGのスペック

  • ギア比:6.2
  • 実用ドラグ力(N)/(kg):39.2/4.0
  • 最大ドラグ力(N)/(kg):83.3/8.5
  • 自重(g):250
  • スプール寸法(径mm/ストロークmm):45.5/14.5
  • ナイロン糸巻量(号-m):2.5-180、3-150、4-100
  • フロロ糸巻量(号-m):2.5-160、3-130、4-100

 

セドナは2014年にリリースされたサハラというリールの下位互換に位置するモデルです。

シマノ・14サハラC3000HG

サハラは実勢価格6,000円ほど。

シマノ サハラC3000HGのスペック

  • ギア比:6.2
  • 実用ドラグ力(N)/(kg):39.2/4.0
  • 最大ドラグ力(N)/(kg):83.3/8.5
  • 自重(g):265
  • スプール寸法(径mm/ストロークmm):45.5/14.5
  • ナイロン糸巻量(号-m):2.5-180/3-150/4-100
  • フロロ糸巻量(号-m):2.5-160/3-130/4-100

主な違いはベール形状とハンドル形状、それにスプール形状ですね。ベールはサハラがワンピースベール風コストダウン形状で12アルテグラの流れを汲むもの。セドナがエアノスなどと同じ従来から受け継がれている伝統的なもの。

これはセドナのベール(ラインローラー部)です。

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この形状は古臭いですが、アリビオやエアノスで全くノートラブルの優れたベールです。もちろんラインローラー部にはベアリングなぞ入っていません。錆びない不死身のプラスチックカラーです。笑

 

ハンドルは明らかにセドナの方が上質です。サハラがアリビオなどの最もコストダウンを図られたハンドルなのに対しセドナはマシンカット(風?)ハンドル。

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さらにスプールには装飾孔が開けられています。私はスプール軸から海水が進入するきっかけともなるスプール穴なぞ要らないのですが、こちらのほうがかっこ良くて人気が出るのでしょう。この点は穴無しサハラのほうが私好みです。

しかし最近のシマノはリールのモデル分布を細かく刻んできますね。前はアリビオ、エアノス、エアノスXT、エルフ、ナスキー、アルテグラ、バイオマスターとエントリーから中堅どころが並んでいたのですが、エルフが廃盤になりいつの間にかサハラとセドナが加わりました。

もしかしたらセドナはエアノスXTの後継で、サハラはエルフの後継なんですかね?16ナスキーも既に出たんでエアノスXTは廃盤ですかね?

 

1個下のモデルである16エアノスとも酷似している15セドナですが、装備的な違いはほぼありません。なら安いエアノスをチョイスしたいところですが、16エアノスのハンドルは特殊なものであり恐らく重いでしょう。実際エアノスはC3000モデルでセドナよりも10gほど重いです。

また、セドナの回転はシマノらしいしっとりフィールです。ギアが馴染むまで多少サラつくとは思いますが、使い込んでいくうちにシマノリールの本領を発揮するでしょう。私は海釣りで使うリールの回転などどうでもいいので奥さんにC3000のノーマルギア仕様を勧めたのですが、奥さんはHGの多少重厚な(慣性の大きい)巻き心地が気に入ったらしくC3000HGを購入することにしました。

ハイギアならサーフトローリングにも使えそうなのでこれにして良かったです。

最も、奥さんがセドナのカラーリングを気に入ったというのが購入の決め手となりました。

 

セドナの優れた点

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セドナの偉い点は「シマノリールで最も安いHG(ハイギア)モデルである」という点でしょう。

セドナよりも安いリールでハイギアはありません。また、スリムフィットボディーにより重心がリールフット寄りになったおかげでバランスが良くなったといわれています。

確かに手首を回転運動の支点と考えた時、重心(力点)の距離が支点に近いほうがリールを振り回した時の回転モーメント(慣性)の値が小さくなるので軽快に扱えるという利点があります。

これだけスリムでコンパクトになりながらバランスが向上し同じ耐力を持つというのですから大したものです。

ただし私が実際に手に持って振り回しても、従来機種との軽快感の違いを体感することはできませんでした。よってスリムフィットボディーはあくまでカタログスペックであり机上でしかないということですね。(これは優れた点なのか?)

 

セドナのデザインはシンプルで飽きの来ない長く使えるとても良いデザインだと思います。(スリムフィットボディー形状以外は)

このカラーリングならあまり主張しないのでどんなロッドにも合いそうだし、リールはあくまで黒子という私の考えにも通じるものがあります。

 

それにドラグ音も良いです。twintwintwinと、とても気持ちの良い響きです。私はリールに感性的なものを求めるので、ドラグの音は重要です。反対にボールベアリングの数などどうでもいいです。セドナは3個。重要な部分に配置されているので文句は無いです。

 

ハンドルノブも滑りにくく素晴らしい軟質材質(塗料?)です。

 

セドナのイマイチな点

上でもお話しましたがスプールの穴。高級モデルなら分かりますが、エントリーモデルでスプールの装飾孔など必要ありません。自分で埋めるか何かしたいと思います。

また、最もイマイチだと思ったことがドラグノブ(ツマミ)です。セドナのドラグノブには防水パッキンが付いていません。シマノの汎用スピニングリールにはウォータープルーフドラグという機能があり、ナスキー以上のモデルから実装されています。だからサハラ以下のモデルには防水パッキンが付いていません。

しかし問題はそこではありません。ドラグノブの形状が問題なんです。たとえば10年以上海釣りで使い倒し防水パッキンが付いていないにもかかわらずシャワー洗浄し続けている05エアノスC3000のドラグ内は、未だにノーメンテで問題なく機能します。毎回シャワーをかける前にドラグを限界まで締め込むというところがドラグ内に水が侵入することを防ぐポイントです。

 

ところがセドナのドラグノブ形状はスプールと同じく穴が空いています。こちらをご覧ください。

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これはセドナのドラグノブを裏から見たところです。では水の侵入経路を見てみましょう。

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こうなります。

エアノスやアリビオが防水パッキン無しでも大丈夫だったのはドラグノブ形状が単純で穴など空いてなくて、ドラグをキツく締め込めばドラグノブ裏の平面とスプール内部天面がほぼ接するのでシャワー洗浄しても平気だったということがありました。※それでも多少の水の侵入はあります。

こちらは11アリビオ1000のドラグノブです。 img_4131

なんという単純な形状でしょう。これがいいんです。

しかしセドナはこんなドラグノブ形状。シマノはどうしてこのようなデザインを採用したのか?いくらドラグノブ形状の工夫だけでは完全な水の侵入は防げないとしても、明らかな水路を作ったらダメでしょう。

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よく見てみると16エアノスも同じドラグノブ形状。セドナは旧来のエアノスやアリビオと同じようなドラグノブ形状にすればよかったのに。なんてっこった。シマノさん、故意ですか?

 

仕方ないので自前でウォータープルーフ化するしかないですな。

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セドナのドラグノブをカスタム

さて、このセドナC3000HGですが、ボディー形状以外なんの不満も無かったのに思わぬ落とし穴。そこで手持ちのC3000BIOのドラグノブパッキンをはめてみようと思いました。

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こいつにはウォータープルーフドラグが実装されています。

リールというものは数年前の上位機種の金型を今のエントリーモデルに使ったり機能や性能を受け継いだりします。つまり今売られているハイエンドモデルの8割の完成度を持つリールが、3~4年後には半額以下で販売されるのです。

だったら他のモデルのドラグノブパッキンも流用できるだろ?と思うわけですよ。セドナカスタムについて気になるあなたのためにも思いたったら即実行。

これが11BIOのドラグノブです。見ての通りパッキンが付いてます。

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ドライバーで簡単に外すことができます。

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外したパッキンをセドナのスプールに入れてみましょう。

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はい、ぴったんこ!素晴らしいです。

 

スプール内径もBIOが23.2mmなのに対し、内立ち面が傾斜しているセドナも23.1~23.2mmとほぼ同じ。よしいける。

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ドラグノブの防水パッキンがハマるφ数も12.3で全く同じ。

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そしてセドナのドラグノブに防水パッキンを装着。

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バッチリです。

 

これで唯一の弱点を克服したウォータープルーフ仕様セドナC3000HGが完成しました。

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防水パッキンを元に戻し、シマノパーツリストから使えそうな防水パッキンを物色。こんなことが可能なのもシマノリールを使う理由です。ダイワだとこうはいかないからね。「リールをいじるな!」と言われているようで使っていて腹が立ちます。ビバシマノ!これからも頑張ってくださいね!(と言いつつダイワリールもしっかり持っている…)

ネット情報だとどうやらセドナには07セフィアの安いドラグノブ(500円)がポン付けできるようだけど、すでにモデルが古すぎてパーツリスト落ちしています。では09セフィアC3000Sのドラグノブは…んん???はっ8,500円!??(笑)さすがにこれはシマノさんの記載ミスだろうな。

パーツリスト及びスプール互換表と睨めっこしながら結局09レアニウムCI4C3000のドラグツマミ組を買うことにしました。値段は500円!

届いたら追記でセドナに装着後の模様をお伝えします。

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まとめ

お願いスリムフィットデザインはカッコ悪いからもうやめて!!!爆

なにがまとめなんだか分かりませんが、私は本当にスリムフィットボディーのしぼんで寄ってしまった干し柿のような形状が嫌です。現行ステラやツインパワーの宇宙船もしくは溶ける水飴のようなデザインも私からすると意味不明です。11BIOや09アルテグラ、12エアノス、05ツインパワー、今も昔のダイワトーナメント系リールなんかは直線的でとても良いスタイルだと思います。

ダイワのトレンドであるエアローターもガリの肋骨みたいでカッコ悪いからやめてほしいのに、この先シマノリールが全てしぼんで尖ったデザインになったら泣きます。

スリムフィットボディーは16ナスキーあたりからまだマシになってきましたが、かつてのダイワの恐ろしくダサかった日本刀デザイン(カルディアKIX・フリームスKIX等)を思い出します。私はシーバス用にカルディアKIXを買って最後まで後悔してました。あの時、釣果に最も関係の無いリールのデザインは私にとって一番大事な要素なんだと悟りました。もちろんカルディアKIXはヤフオク行きとなりました。笑

 

セドナはほんとに素晴らしいリールです。16エアノスが少し重くなり、期待していた16ナスキーが少々派手路線に行ってしまったため、ダークホースの次期アリビオを除くと今のシマノエントリーリールのベストバイは間違いなくこのセドナでしょう。

シマノリール「アリビオ1000」の評価は?キュートなボディーでこれに勝るものなし!

こんなに味のあるリールを購入するキッカケを作ってくれた奥さんに感謝です。私がセドナを机の上に出しっぱなしにしていると、「私のリール早く箱にしまって!」と怒られます。リーズナブルなリールですが、よほど本人も気に入っているようです。ほんと、ハイパワーゲームやウルトラフィネスを除いて実釣におけるリールなんてセドナクラスで十分ですね。これから私はセドナ推しです。

スリムフィットボディーでなければね。

 

追記 セドナをウォータープルーフドラグ化しました

パーツを注文してセドナをカスタムしました。

シマノリール「セドナC3000HG」カスタム・ウォータープルーフドラグ化

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