磯釣り仕掛けの作り方 秘訣は全体の「自然さ]浮きは二の次

磯釣り初心者のためのコラム、釣りの鉄則の続きです。
前回はエサについてお話しました。
今回は仕掛けについての大原則をお話したいと思います。
スポンサーリンク

Contents

釣りにおいて鉄則を守るべき理由は?

大事なこととして「場所]、「エサ」と来て今度は「仕掛け」です。
これらは全て魚たち側に立った目線からの考えによります。
彼らがいるのはどこか?
彼らが何を好むのか?
彼らに食わせるためには?
こういった考察から磯釣りに限らず釣りの先駆者たちが今日まで築き上げてきた正に鉄則と呼べるキーワードなんです。
何人もの数えきれない釣り人たちがあれこれ長い年月をかけて試行錯誤した結果がすべてこの3つに集約されています。
「魚を釣る」という点において、この先人たちの知恵というのは偉大で、昨日今日釣りという世界に飛び入りしたあなたの思考の入り込むスキは無いのです。
私は天邪鬼だったので正攻法で行くのが嫌いで、散々失敗してきました。
結局昔から言われてきたことの正しさを思い知る結果となるばかりで、例えばメジナ一匹釣るのに長い月日が経過してしまった経験があります。

磯釣り仕掛けで初心者が意識する最重要テーマは?

初心者が磯釣りの仕掛けを作る時意識すると良い結果を生むことがあります。
それは「自然さ」です。
「無理がない」という言葉でも良いですね。
仕掛けというのは複雑な海の中と魚たち、それに人間側の都合に合わせた結果とても複雑でややこしいものとなりました。
磯の上物などはまだマシな方ですが、本格的な岩礁帯のブッコミ釣りや大型魚を狙ったカゴ釣りなど、まるで兵器のようなシロモノですから当然仕掛け作りの難易度も上がり、釣りを始めたばかりの釣り人にとって挫折しろといわんばかりです。
大物狙いの仕掛けはそれ自体が豪快な分多少大雑把に作ることもできますが、初心者は触れる機会も無くどこのポイントの力を抜いていいのかさえ判断することができませんので気にしなくて大丈夫です。

話を磯上物に戻しましょう。
道糸やハリス、針、ウキなどがバランスを保つことがとても大切です。
もっと言えば「急なものを作らない」ということです。

競技でもないのですから、落ち着いてゆっくり確実に仕掛けを作っていきましょう。
急ハンドルや急ブレーキがだめなように、ハリスの急な折れや急な引張りによる仕掛けの白化、アンバランスなラインの選択など全部よくありません。
無理をして仕掛けを作るとどうしても弱いところに負荷が集中して切れてしまったり、自信を持って振り込むことができずに積極的に仕掛けを流せないといったことになります。
しかし「自然さ」を意識する最も大事な点が他にあります。
スポンサーリンク

「自然さ」を意識した仕掛けが釣れる最大の理由は?

「自然さ」はエサを自然に流すことによって魚に警戒心を与えないという面も考えられますが実際は、
仕掛け全体に一体感を生むことにより、当たりへの反応を格段に上げることができるから
という面が非常に大きいです。
水中動画を見れば分かりますが、魚たちはとても臆病なので最初はおっかなびっくりエサをついばみます。
コマセで群れ全体が興奮しているような時やマズメのチャンスタイム以外は、あまり積極的に行動しません。
まるで私たちがウィンドウショッピング中買うか買わないか迷ってウロウロしているかのような行動を見せ、あれこれ試食したり試着するのと同じで、いきなりエサをパクっと食べるようなことは無いのです。
そんなことであれば、私たちであれば財布の中がスッカラカンになってしまうし、魚たちはすぐに釣り上げられていなくなってしまうでしょう。

つまり魚たちからの合図は普通とても小さく、波に揺れるウキからそれら微弱信号を受信するには、
仕掛け全体が「一本の触覚」としての機能を果たしていなければならないのです。
余計な折れやタルミなど触覚が鈍る箇所があると釣れません。
糸電話の糸がたるむと全く聞こえなくなるのと同じです。
名手などは常に海流を受けて湾曲を見せる仕掛け全体をコントロールし、自分の手から針まで一本の触覚として操れるからこそ、あのような結果を叩き出すことが可能なのです。
高価なウキを買ったところで、それを理解して使いこなすことができなければ意味がありませんし、
市販の仕掛けなどを使うとどうしても折れやタルミなどがあることから触覚としてコントロールすることができなくなりますので、初心者さんはここで圧倒的大差を付けられてしまいます。

仕掛けのまとめ

「自然さ」は仕掛けの見た目の綺麗さではありません。
もちろん結びの部分などは見た目が綺麗であれば強度も保証されますから大事ですけれども、あくまで全体を見渡した時、一本の触覚として機能していれば、例えば結びの切れ端の長さなどどうでもよいことです。
あくまで手元から針までの神経の繋がりを意識して下さい。
まずは仕掛けの触覚としての完成度を上げることに全精力を注ぎましょう。

釣りは本当に奥が深いものです。
どれだけ勉強しても海のなかや魚たちの気持ちなど分かりませんから、一生ものの趣味として付き合えるのです。
釣りに出会えたあなたは幸せものだと思います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
合わせて読みたい記事です

自然探検☆水の惑星アウトドア紀行

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサーリンク




プロフィール

プロフィール1
↑ 詳しいプロフィールは画像をクリック
自然が大好きなセイゴと申します。趣味は釣りです。そんな私が地球を取り巻く様々な自然の話をしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

ページ上部へ戻る