スペースシャトルは危険だった!油井さんソユーズ打ち上げ費用は安かった

油井さんを乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が日本時間の23日AM6:02、無事打ち上げ成功しましたね。
このあとソユーズは国際宇宙ステーションとドッキングし、5ヶ月にも渡る長期ステイを過ごした後、地球に帰還する予定です。
さて、このソユーズというロシアの宇宙船ですが、かなりの優れものロケットだったので注目してみました。
スポンサーリンク
ソユーズはあのスペースシャトルよりも遥かに安全!?
我々日本人にとって宇宙船と言えばスペースシャトルが真っ先に思い浮かびますよね。
今回の打ち上げに参加した油井さんの本名は「油井亀美也」。
元航空自衛隊のF15パイロットでした。
JAXA,NASAと数々の訓練を受けた油井さんは、ロシアの「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」での最終試験を経て、ソユーズに乗り込むことになりました。
現在、国際宇宙ステーションを往復できるのは唯一ソユーズのみです。
冷戦が終結してから国際宇宙ステーション計画は頓挫してしまい、スペースシャトルも現役を退いてしまったのでなかなか進みませんね。
しかしなぜスペースシャトルは退役してしまったのでしょうか?
それはスペースシャトルに構造的な欠陥があってどうしようもなかったからです。
スペースシャトルとはソユーズに比べて、圧倒的な積載量を誇ります。
しかし、
試験機含め全部で6機製造されたスペースシャトルのうち、なんと2機も爆発事故を起こして14名の尊い命が奪われています。
対して、ソユーズは死亡事故0です。
それにソユーズは緊急脱出装置がありますが、スペースシャトルにはありません。
この差は設計思想の違いから来るものですが、ソユーズは基本的にミサイルを改良した使い捨てロケットで非常に安価であるのに対し、スペースシャトルは何度も使うことを前提にした設計のため、一回の打ち上げ費用が4億5,000万ドルと高額で、耐熱タイルなど各部に無理が生じていました。
一方、ソユーズは一回の打ち上げ費用はおよそ4000万ドルです。
そしてソユーズは1750回以上というスペースシャトルに比べて10倍以上の打ち上げ回数を誇る信頼と実績があります。
もっとも、スペースシャトルの積載能力が無ければ今日の国際宇宙ステーションは成り立たなかったわけですが、同じ宇宙船としてこんなにも違う両者は非常に興味深いです。
スポンサーリンク
日本は有人ロケットを打ち上げないのか?
現在、日本には連続打ち上げ記録更新中のH2Aロケットがあります。
しかし有人で打ち上げるにはまだまだ課題が多く、実現できていません。
今まで有人ロケットを打ち上げた国はアメリカ、ロシア、中国です。
JAXA広報部によると、2025年を目標に有人宇宙船、有人ロケットの開発がスタートしたようです。
今後の日本宇宙工学の分野にも注目ですね!
関連記事です
自然探検☆水の惑星アウトドア紀行
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。