シマノリール「11アリビオ1000」の評価は?キュートなボディーでこれに勝るものなし!

シマノのアリビオというリールをご存知でしょうか?

釣り好きリール好きの釣り人に言わせれば「ha?何言ってんだ?」となるほど有名なリールですが、実は店頭に殆ど置かれないシマノの最廉価リールです。

ワゴンリールの代表選手のような存在ですが、その秘められた性能は長い間多くの釣り人に評価され愛用(酷使)され続けているキュートな顔してガツンと戦える世界一のコマンダーリールです。

今回はそんなシマノアリビオの一番小さなモデルである11アリビオ1000をご紹介します。

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Contents

アリビオってどんなリール?

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アリビオはシマノで作られるリールの中で最も安いリールです。ベアリングは男らしくたった1個だけピニオンギアに組み込まれています。

11アリビオ(※11とは製造年を表しています)はシマノの誇るX-SHIPやGフリーボディー、コアプロテクトなんて実装されていません。ボディーは当然樹脂、ドライブギアは亜鉛ダイキャストでピニオンギアは普通の真鍮です。その代わり飛距離やライントラブル性能に影響するスプール形状はシマノお得意のAR-Cスプール。細かいことは気にせず重要なところは手を抜かない正に男の中の男のようなリールです。

内部構造もとてもシンプルで分解整備が楽です。私はこのリールなら海に水没させても蘇らせる自信があります。笑

 

アリビオの兄弟機であり、1つ上のクラスにエアノスがあります。私はずっとエアノスを愛用しており05年モデルが発売された時から10年以上使っていますが、ずっとなめらか回転をキープできています。

エアノスとアリビオの構造上の違いはほぼ無く、ハンドルなどの一部の装備に若干の違いがあるだけです。だからこのアリビオも十分な実用性を持っています。エアノスは糸無し箱付きモデルもありますが、アリビオは糸付きモデルのみです。

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※いちおうハンドル畳めます。

なぜ当時の私がアリビオでなくエアノスを選んだのかというと、単純に釣友がアリビオを選んだのでお揃いを避けるためにエアノスにしただけです。笑 それ以来P3シリーズを買うときはずっとエアノスを選んできました。

 

しかし急に奥さんが「アジを釣りたい!」と騒ぎ出したので急遽南伊豆へ釣りに行くことになり、9ftと8ftと6ftのルアーロッドを持っていく釣行に対しリールが足りなくなりました。※以前持っていた09エアノス1000突撃隊長は知人に譲りました。

 

アジごときに高級リールなぞ必要ありません。だったらこの際シマノ製リールの中で最も安いモデルを買おうと思ったのでした。釣友が持っているのは05アリビオなので被ることはないです。

 

アリビオあれば他要らない

…魚を釣るだけなら本当にこのアリビオがあれば他要らないと思わせるリールです。

極端な釣りをしなければアリビオで十分です。今まではそんなこと百も承知で他のリールを買いまくってたわけですが、ある意味一番のリールであるアリビオをやっぱり手元に置いておきたいなというのが購入した動機です。さらにP3シリーズなら過去何回も全バラしているので安心感もあります。

シマノのリールは1000番台ボディーならとても軽い(200g前後)ので五目釣りにピッタリです。この先も予備リールや貸出用リールとして活躍しそうなアリビオ1000をAmazonで買いました。

 

釣り雑誌などのメディアに触れているとどうしても1000番だと物足りない気がしてきますが、実際に使ってみてください。これで十分だということが分かります。糸ヨレを気にして2500や3000番を選ぶという考えもありますが、今のラインは強いですから大抵の釣りは2号ナイロンで十分。ナイロンラインは水に付けると吸水し、しなやかになりますから糸ヨレもすぐ消えます。特にレグロンシリーズはボビンラインの中でもずば抜けています。

そして今はちょい投げですら糸ヨレ皆無なPEライン全盛期ですから余計に1000番のような小さいリールで十分だということになります。お目々がきらめくピュアな釣り人がメディアに踊らされると

  1. 「五目釣り用の安いリールが欲しい」
  2. 「海釣りで汎用性の高いリールはC3000番かな?」
  3. 「アリビオC3000だとちょっと重くなるから軽いモデルは…」
  4. 「おお!アルテグラが軽そうだ!」
  5. 「おお!よく似たエクスセンスBBも良さ気だ!」
  6. 「どうせなら長く使えそうなストラディックC3000かな!」
  7. 「ここまで来たらレアニウムCI4+C3000だろ!うひょー軽い!」

…C3000を選択することは良いのですが、軽さを求めるあまり五目釣りに定価30,000もするリール買うならバリュープライスのアリビオ1000を買いましょう。笑

どうしてもハイギア仕様が欲しいのならセドナがおすすめです。シマノで一番安いHGリールです。

嫁用に買った味のあるシマノリール「セドナC3000HG」のインプレ

 

アリビオのカラーはアルテグラと全く同じ!

Amazonから速攻で届いた実物を見たはじめの印象は…

「か、可愛い・・・」

小さくてブロンズ色で軽くて安くて渋い雰囲気すら醸し出しつつもスプールの印字がシールというチープさ、おもちゃ感。これぞ求めていたリールだ!そう鼻息荒くした私は思いました。

「あれ?このカラーどこかでみたような?」

ゴソゴソ…(釣具を漁る音)img_3756

「やっぱり!11アリビオのカラーは09アルテグラと全く同じだ!!!

調色ですらアルテグラのカラーを流用してコストダウンを図るという徹底ぶり!デザインもエアノスを踏襲していますから無駄がありません!惚れました。昔発売された「泣く子も黙る79万円初代スズキ・スイフト」のような存在です。

それにしてもこいつらのカラーリングは黒いロッドにもコルクロッドにも合う上品な色なので大好きです。奥さんも『アンティークみたい」と。さすがにそれは褒め過ぎだろう…。

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アリビオの各種重量は?

重量を図ってみましょう。

11アリビオ1000は糸込みで215gです。カタログスペック通りです。

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09アルテグラC2000は糸込みで223gでした。あれ?糸抜きで210gのはずなんだけどな…??

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アリビオやるぅ~。

 

続いてハンドルの重量は…

アリビオが35gで…img_3763

アルテグラが30gでした。恐らくアリビオのハンドルはダイキャスト製ではないでしょうか?

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さすがにアルテグラのマシンカットハンドルは軽いですね。アルテグラ頑張った。

続いてスプールの重量は…

アリビオが43gで…

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アルテグラが47g!

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なんとアリビオのスプールの方が軽いです。

アルテグラのスプールは2,200円。これでも安い方ですが、アリビオスプールはなんと700円ですよ?素晴らしすぎます。無駄に替スプール買ってしまいそうです。笑

 

最後はボディーの重量…

アリビオは138gで…

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アルテグラは143g!アリビオよりも重いです。

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アリビオは軽いですねぇ。

 

アリビオ1000に2lbラインを巻くときのワッシャー調整

最初から巻かれているナイスなカラーリングの2号ナイロンライン、さっそく巻き替えちゃいましたがこのブロンズ色がボディーにとてもマッチしていました。そのためライトブルーのエリア用ナイロンラインを巻いたら一気に可愛くなくなりました。泣

ねっ?ぜんぜん印象違うでしょ?

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今までラインの色なんて気にしたこと無かったのですが、アリビオの茶色ラインどこかに売ってないですかね?

なお、元々2号ナイロンが巻かれているアリビオ1000に2lb(0.6号)ナイロンを綺麗に巻くにはメインシャフトに装着されているスプール調整ワッシャーを増減してやる必要があります。

これはシマノの取説。

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この図で言うとアリビオ1000+2lbラインはBの状態になってしまうので、ワッシャーを追加します。

しかしアリビオには追加ワッシャーなど付属していません。箱付きモデルなどにはしっかり付いてくるのですが。

そこで自作ワッシャーを入れます。金属だと正確なφ数のものを用意する必要がある上錆びるというリスクがあるので樹脂製が良いでしょう。ワッシャーの材質などハッキリ言ってなんでもいいので私は要らなくなったクレジットカードや食品のプラケースなどを加工して何でも流用します。

今回はおよそ1.5mm厚分のワッシャーを追加しました。外径及び内径は適当です。笑

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これでバッチリ綺麗にラインを巻くことができました。

 

アリビオはなぜ店頭に置かれないのか?

アリビオは店頭ではめったに見かけません。もちろん中古品もほぼ流通していません。稀にタックルベリーなどには新品が置いてありますが、上州屋やポイント、キャスティングなどの大手釣具屋で見たことがありません。ギリギリあってもエアノスです。

これはあくまで私の勘ですが、アリビオの圧倒的なコストパフォーマンスの前では他のリール達が太刀打ちできないからわざと置かれないのだと思います。

釣具問屋は大抵オリジナルブランドで汎用リールを製造販売しています。そしてルアーフィッシングなどでリール性能に拘るアングラーにはダイワやシマノの高級リールを勧め、道具に拘らない餌釣り師や釣りビギナーに対して問屋オリジナルの安いリールを勧めるという戦略を採っています。

 

ところがアリビオを店頭に置いたらどうなるでしょう?そうです。釣具問屋製のオリジナルブランドリールが全く売れなくなってしまうのです。問屋はシマノやダイワのリールを販売するよりも、オリジナルブランドリールを販売したほうが遥かに儲かります。なにせ利益率が桁違いですからね。だからどうしてもオリジナルブランドリールを売りたい。

なのにアリビオはオリジナルブランドリール並に安いのに世界のシマノ製ですから性能は圧倒的に上です。そりゃシマノ製リールと聞いたこともないブランドのリールが同価格帯で売られていたら誰でもシマノ製リールを選びますよね…。(例外として上州屋にはアリビオOEM生産リールであるアコルトなどが置いてありますが、いつも購買意欲を無くすかっこ悪いカラーリングにデチューンされています。)

それにシマノリールは長持ちしますから釣具問屋としてはアリビオのようなリールばかり売れてしまうと商売上がったりです。そう考えると楽しい釣具屋の品揃えをキープしていただくために最新の高級釣具をポンポン買う釣り人も必要な存在なんだなと思わずにはいられません。

 

つまりアリビオは世の中のエントリークラスリールを全て抹殺してしまうほどの力を持った恐怖のリールなんです。シマノ恐るべし。

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Amazon釣具部門でずっと不動の人気No.1

アリビオは実はAmazon釣具部門でベストセラー1位の座をずっと守っているスーパー人気リールです。特に2500番がよく売れているようで、バスやシーバス、エギングなどから釣りに入門しようとするビギナーから、リールなんてなんでも良いというベテランまで幅広く愛されています。

私からしたら2500もC3000も同じようなものですが、バスフィッシングやエギング釣り雑誌などにはよく入門として2500を選ぶべし的なことが書かれているのでその影響でしょうか?

2500番もいいですが、私は1000番を勧めます。なぜならアリビオの2500~3000番を買うと後で必ず中堅から上級機が欲しくなるからです。その主な理由は重量でしょう。その点1000番ならアリビオでも十分軽いですし、アジングメバリングや五目釣り、サビキ、ちょい投げなどの大抵のファミリーフィッシングはこの1000番で問題なくこなせます。またその気になれば団子釣りやウキフカセだって可能です(スプール径が小さいのでラインの品質には気を使って下さい)。それにメインリールを買い足したとしてもサブとしていつでも大活躍です。

ただし重量を気にせず、はじめから2000~3000の購入欲を満たすメインリールを1つだけ購入したいというのなら私はナスキーを選ぶと良いと思います。ナスキーはシマノの先端技術がそこそこ組み込まれていながら10,000円以下で買える素晴らしいリールです。ナスキーについてはこちらの記事をお読み下さい。

ダイワとシマノのスピニングリール番手換算比較表!号とlbって?

 

こんなに安くて小さくて可愛いのに10年付き合えるリールはシマノのP3シリーズの末弟であるアリビオをおいて他にありません。一回の飲み代よりも安いリールですから気軽にお家に置いてあげて下さい。ちょっぴり幸せになれますよ。私は幸せになれましたから。

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