感度が良くて高級な磯竿が面白いとは限らないしカーボン含有率も関係ない【悩ましき磯竿選び②】

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前回はより面白い磯釣りを実現するために安い磯竿アペルトからスタンダード磯竿である紫電に乗り換えたところまでをお話しました。

これで私は「魚との駆け引きがよりスリリングになって磯釣りがもっと面白くなる!」と鼻息を荒くしていました。しかし待っていたのは真逆の結果でした。それは高価で優れた竿が面白いとは限らないということでした。

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面白い竿は感度が優れているとは限らない?

まずは感度についてです。

私はずっと感度の高い磯竿が面白い竿だと思っていました。※ここでいう感度とは所謂「手感度」のことで手元に伝わる信号のことです。魚探を竿先の曲がりで見る「目感度」のことではありません。

 

一般的にはエントリーロッドよりもスタンダードロッド、そしてハイエンドロッドにかけて感度が向上していくものです。目感度はお店でもすぐに分かるものですし、手感度に関してはなかなか手こずります。バス釣りをしたことある人ならわかると思いますが、バスロッドのティップを他の人ののどちんこに当ててもらい「あ~」と声を出してもらって手元へ伝わる振動で感度の良し悪しを判断したりしますよね。さすがに磯竿では竿先が繊細すぎてこれはできないのですが、竿先を少し小突けば手元への振動である程度は分かります。

でもこれらの要素は「魚をかけている最中の楽しさという部分にはあまり影響しない」ということが分かりました。なぜなら手感度の面でも目感度の面でもアペルトより数枚ウワテの紫電で魚を釣っても面白くなかったからです。

 

カーボン含有率も関係ない?

新しく購入したダイワ・紫電1-50はアペルトよりも高感度カーボンを使用している上にカーボン含有率も高いため軽く繊細だけどパワフルで魚を捕ることにかけては何も問題はありませんでした。だけどいつものようにメジナを掛けていると違和感がありました。最初は上手く表現できない感じでしたが、何匹か釣っているうちにその原因が分かりました。それは「魚の引きがただ重いだけの鈍い感触」だったからです。

そう、何匹魚を掛けてもただ重い雑巾を引っ張ってくるような感覚でひたすらつまらないのです。ダイレクト感が無いといったほうがいいのかも知れません。それまで使っていたアペルトよりも断然高品質で軽い紫電のほうが釣っている最中の感覚では鈍いという評価だったのです。

これはショックでした。私はてっきりカーボン含有率が高い磯竿のほうが手元にビンビンと魚信が伝わり楽しいものだと思っていたからです。アペルトは70%カーボン竿です。そして紫電は99%カーボン竿です。ところが紫電はあまりハッキリとは魚信を伝えてはくれませんでした。

 

「なぜだ!高感度カーボンの方が面白いはずなのに!それに胴調子の1号磯竿だからパワーが有り余っているわけでもないのに!」

確かに1号胴調子の紫電は30オーバーのメジナをかけるとバッドからティップにかけて見事な満月を描きます。一度その曲がりを見ると他の先調子ロッドが物足りなくなるぐらいです。でもつまらない・・・つまらないのです。魚信が伝わってこない!魚の引きに耐え気付くと魚が水面に上がってきてしまっている。

それならばと私は道糸をナイロンライン2号からPE1.5号に変えてみました。PEならばもっとダイレクトに魚の引きを感じることができるかもしれないと考えたからです。ところが期待していたほど魚信が伝わってこなかったばかりか、強い風+荒波+荒磯という三重苦の環境下である磯釣りにおいてPEラインはあまりにも扱いづらく釣りになりませんでした。

困った私は次の竿を買いました。それがダイワ・大島磯クレッサです。

 

※これは今思うと優れた竿というものは魚とラインへのショックを極力いなし、釣り人側に楽にファイトできるように最適化されているのではないか?という仮説に行き着いています。だからエントリーロッドなどのほうがラインやロッドに乱暴に魚信を伝えてしまうので釣り人としてはハラハラ・ドキドキするのではないかと思うようになりました。

 

焦ってダイワ・大島磯クレッサ2-53を購入

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「もっと面白い磯竿が欲しい」そう願ってやまない私は次の竿を購入しました。それが「大島磯クレッサ」です。大島シリーズは長年磯釣りファン達の相棒として愛されてきたダイワのベストセラーモデルに当たります。

そして大島は大抵7:3もしくは8:2の先鋭先調子です。更に紫電と同じHVFカーボンやギシギシ言わないスムーズな曲がりを実現するVジョイント、その他ダイワの必要十分な性能を乗せながら2万円そこそこで購入できる素晴らしいロッドでした。

丁度三宅島に行く直前のタイミングだったため私は大島磯クレッサ2号53モデル(このモデルにはクレッサというミドルネームが付いていた…クラウンやマーク2を好みそうななんともおっさん臭いセンスで少し嫌だった…)を購入しました。

 

紫電で学んだこと…

  1. カーボン含有率が高く感度の高い竿が面白いとは限らない
  2. 胴調子でよく曲がるからといって楽しいわけではない
  3. 号数の小さい竿が面白いとは限らない

これらのことから次期ロッドを購入するにあたって

  1. スタンダードな位置づけにあるベストセラーロッド
  2. ビンビンの先調子ロッド
  3. 張りのある2号以上のロッド

を満たす磯竿を購入しようと思ったのでした。

そして大島磯クレッサ2-53で磯魚を釣ってみた感想は…

「うーん、やっぱりつまらない。大島はとてもパワフルだけど、三ちゃん(サンノジ)掛けても重い雑巾を釣っているようだ」と感じたのでした。何度か磯釣りに使いましたが、やはり半島周りの磯釣りでは2号は強すぎるのと持ち重りするので段々使わなくなり最後はヤフオク行となりました。

 

釣って面白いと感じる磯竿はなんだ?

その後私は様々な磯竿を購入することになります。同じくダイワの小継竿である小島45(先調子で使いやすく今でもサブメインロッドとして活躍中)、宇崎日新・精魂磯凪小継450、ダイワ・プログランド遠投3-45、シマノ・磯遠投EV4-520RP(両軸モデル)、シマノ・ランドメイト2-40、シマノ・小磯XT0.6-45、その他のメーカーの安物磯竿のべ竿多数…。

この中でシマノ・小磯XT0.6-45はとても楽しい竿で黒鯛の団子釣りで大活躍しました。小磯は綿毛のように軽い竿です(笑)。振動は穂先が曲がった状態が復元したときはじめて発生しますから、軽くて短い竿が有利なのです。でもこの竿は紫電よりも遥かに柔らかく胴に乗ります。そうすると今までの理論で言えば魚との触覚的なやり取りは竿が吸収してしまいつまらないはずなのですが、少々大きな魚がかかると竿全体がブルンブルンと暴れ面白いのです。

じゃあ小磯XT0.6-45をメインロッドに…と思ってもチヌ竿の0.6号ではメジナの30オーバーはかなり苦戦してしまうでしょう。あのメジナのダイナミックでパワフルな引き、生き物としての鼓動を全身で感じたい。心から楽しみたい。そんな願いを叶えてくれる竿は無いのか?まさに迷走中でした。

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感度が良くて高級な磯竿が面白いとは限らない

そもそも1号の胴調子竿、紫電50で30cmオーバーのメジナを釣っても重いばかりでちっとも面白くない。ややこしい話はここから始まりました。ただし紫電1号で小物を釣るとこれは楽しい。ここで改めて「楽しさ」という定義が釣り人によって違うので先に定めておくと、これは魚とのファイト中のあらゆる楽しさのことを指しています。

まずは手元へ伝わる神経的要素のショック。そして大胆な竿曲がりという視覚的興奮。細糸を使用しているという不安定要素からくるスリル。これらの合体が「楽しさ」だと定義しておきます。そうしないとネット上の目感度と手感度の混同のように話がややこしくなるので。

そしてどの要素が一番かと聞かれたら私は神経的要素だと答えます。紫電で小物を釣った時は竿の反発力的にはまだまだ余裕がある事に加え手の握りの力も軽いので魚信がガンガン伝わってきます。これはまだ余裕がある竿の復元力が魚信を増幅してくれて、それを握力の遊びの部分が敏感に感じ取っているからだと思います。ただその時竿自体は竿先しか曲がっていないので、視覚的には全く物足りないものです。もしかしたらメジナの引きをある程度楽しむには1号の竿ではパワーの余裕的に約不足なのかも知れませんね。

 

最近釣りは料理に近いのかなと感じています。料理は素材を最も美味しく頂くためにあれこれ工夫します。そして釣りも同じです。釣れる魚をいかにエキサイティングに、そして哀愁深く釣り上げるかに情熱を燃やす。喜びを最大化する。その最たる道具が竿でありリールであるわけです。

もちろん糸の存在も大きいです。それに針を含めた糸の選択が釣果を左右します。でもPEラインを使用するとかならまだしも、普通のナイロンラインの銘柄の違いで釣り味などそうそう変わりません。だから釣り人は竿選びやリール選びで悩みます。なぜならその選択が釣りの面白さを左右するとわかっているのにカタログに乗っているスペックなどでは全く判断できないからです。みんな最高の釣り味を求めているのです。

シマノのアペルトが面白かったのは竿が安物でジョイント部がイマイチでギシギシしてスリリングだったから面白かったのでしょうか?中通しなのでラインとの接点が多くその分魚信を感じやすかったのでしょうか?1つ言えることはそこそこ高価な竿は操作性こそ向上するものの釣ったときの面白さまでは向上しないという点です。ここはまだ上手く定義することができません。

つづく

 

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